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栽培技術の向上

白柴農園が栽培技術向上にこだわっている理由は簡単に真似できない高い栽培技術さえあれば、機械化や異常気象など農業を取り巻く環境がどれだけ変わったとしても経営を維持することが出来るからです。

実際に栽培技術向上のためにとりわけ次の3つに力を入れています

栽培技術の向上

土作り
品種の特徴を掴んだ栽培管理
​情報収集および資格取得

白柴農園
土作り
白柴農園
品種の特徴を掴んだ栽培管理
白柴農園土
白柴農園ハウス
土作り
品種の特徴

 緑肥、微生物、有機資材、堆肥、籾殻、炭、土の物理性改善など基本的に土作りに良いとされていることをできうる限り実践しています。特に微生物には一番力を入れており、自家培養を基本として、土に投入し団粒化を図っています。

 農業において土作りは基本中の基本であり、作物が変わっても通用するスキルであることから白柴農園では最重要スキルとして位置づけています。

 また現在、高齢化により手放された良い畑は大規模農家が管理し栽培しているケースが多く、今後、規模拡大にあたり良い畑を借りるのが困難であると予想できることから、悪い畑を改善し団粒化の進んだ良い畑に変える土作りのスキルはより重要になると考えています。

白柴農園では画一的な栽培管理ではなく、品種に合わせた栽培管理計画を立て実践しています。例えば、長ネギの場合、品種によって出やすい病気、葉の長さ、樹勢等が違いますのでその品種に合わせた圃場の選定、畑づくり、防除、施肥をします。手間はかかりますが、経費の削減、品質の向上が図れ、収益が向上します。

 また施設では飽差管理、空気循環、水管理に力をいれており、基本手動で行います。手動で行う際に気温、湿度、照度を記録し、作物にとって適正な温湿度を皮膚感覚ですぐに察知し、判断できるような感覚を養う訓練もしています。

​情報収集&資格取得
白柴農園
情報収集

白柴農園では「とりあえずやってみる」ことは時間的余裕がない限りやりません。農業における失敗の半分以上が情報不足による失敗で、時前に知っていれば防げた失敗だからです。ゆえに、情報収集に栽培経験は関係なく、誰でもできることの1つなので徹底して行っています。しかし、情報収集だけしても頭でっかちになってしまうので、白柴農園では7割完成したら行動し、残り3割を行動しながら解決するというルールのもと実践しています。

また、現状の営農での情報収集とは別に、栽培技術向上のためプラスαで日本農業技術検定、土壌医検定1級取得の勉強も行っております。

【栽培技術の向上まとめ】

高い栽培技術獲得のため、基本的な土づくり、品種に応じた栽培管理はもちろん情報収集に特に力を入れております。他にも防除や農薬知識、機械の使い方やバリエーション、畑の物理的改善など拘りを持って日々技術向上に勤しんでいます。

高い栽培技術は無形資産であり、今後どんなことがあろうと農業人として食いっぱぐれることがないと考えています。

この無形資産の価値を高めることが、予測不能な未来においても稼いでいける経営の実現に繋がっていると考えています。

土づくり、品種に応じた栽培管理は土台となる情報収集の精度が特に重要です。

高い栽培技術は無形資産であり、この無形資産の価値を高めることが、予測不能な未来においても、稼いでいける経営の実現に繋がっていると信じています。

白柴農園資格

安定した経営体制

機械化・規模の拡大・ネット通販・体験を売る(〜狩り、農泊など)・営業による安定した売り先の確保 など

どれも利益を上げる上で大切なことですが、いち農業人としてまず念頭にあげたいのが「反収をあげる」ことです。

『反収』とは、作物の田畑1反(約10アール)あたりの収穫高のことを指します。

つまり、「反収をあげる」ことは、効率的かつ、直接的な利益の向上につながるのです。

ここでは「反収を上げる」ために白柴農園が日々取り組んでる事柄を主に2つ紹介します。

安定した

作物の選定
5つの労働方針

白柴農園
作物の選定
白柴農園作物

白柴農園では通年で4~5種類の野菜を栽培し、時代に合わせて「機動的」に作物を選定し入れ替えていきます。

現在の白柴農園では

  • 指定産地野菜として「キャベツ」

  • 価格が安定している産地野菜として「スナップエンドウ」

  • 産地ではないが価格が安定している野菜として「長ネギ」

  • 高い栽培技術を必要とし、将来需要が期待できる野菜として「メロン」

 を選定し栽培しています。

作物選定基準

  • 技術の蓄積によって反収が上昇しやすい作物

 (特に栄養生殖系の野菜)

  • 将来、機械化、省力化が見込まれる

  • 価格が乱高下していない

  • 生産者が高齢化して、今後の供給の減少が見込まれる

  • 比較的参入しにくく、将来供給過剰にならない

  • 営業がしやすい

  • 適地適作に大幅にズレていない

  • 産地であるか

  • 画期的な品種改良が起きていない

作物の選定

 多種類の作物を栽培する理由は、単一作物経営ですと時代の変化に対応できないからです。技術進歩、機械化、品種改良によって野菜価格が激しく上下する現代において、リスクは分散させておく必要があります。

これは過去の白柴農園で起きた苦い経験から得た教訓から来ています。

 25年前から白柴農園では施設による周年の菊栽培メインで経営をしていましたが、ここ10年前から花需要の低下や品種改良などにより、菊価格は一時期と比べると下落傾向でした。さらに重油の高騰、老朽化した施設の修繕費等で経費は年々増加している状態でした。特に新しい作物に挑戦することなく、「いつか価格は戻る」と信じるだけで、苦しい経営が続きました。(震災やコロナ等で菊価格は以前厳しいまま)

この経験から、単一作物栽培ではなく通年で4~5種類の野菜を栽培し、時代に合わせて「機動的」に作物を選定し入れ替えていく経営にシフトしました。

株式市場と同じで、今後どの作物の需要が上がる、下がるかを確実に予測するのは難しいですし、誰も分かりません。なので今後の農業界は時代に合わせて、機動的に事業(作物)を変える文化を持った組織が今後も生き残り、稼ぎ続けると思います。

 一方で短期的に見れば、単一作物栽培のほうが技術習得が早く、機械を効率的に利用でき、反収が上がりやすいのは事実です。しかし白柴農園では、4〜5種類の栽培でも基本的な栽培技術があれば短期的ではないものの長期的(5年)には、名人クラスの実力になれると考えています。これは、名人は何を作っても名人になるという私の理念から来てます。

さらには多数の作物を栽培することで、長期的には農業家としての基礎的な経験値、栽培技術の向上等により反収アップが可能であると考えます。

 もちろん、たくさんの種類の作物を育てるのはやりがいがあり楽しいことです。

 作物選定においては上記の基準を設けて実践しています。

 時代にあわせてこの基準をある程度満たしている作物を選定し、栽培するということです。

白柴農園
5つの労働方針
白柴農園労働方針

農業は他業界と比べて天気が原因で不規則な働き方を強いられます。天気によって仕事内容や進捗が変わり、ひいては反収に大きく影響します。どれだけ準備しても、やるべき事を完璧にこなしたとしても、天気次第で反収が落ち込むことも多々あるのです。それはまるでギャンブルのような理不尽さで農家を苦しめます。その結果、理論や理屈は軽視され、根性論ベースの働き方に傾いてしまう傾向があり、最悪離農という結果を何度も見てきました。

白柴農園では根性論ベースによる働き方ではなく、様々な工夫をすることによって、作業の効率化をはかり、余裕のある持続的な働き方を日々試行錯誤しながら実践しています。

5つの労働方針

1.作業のマニュアル化

2.準備の徹底

3.雨の日対策

4.農福連携

5.無理をしない

1.作業のマニュアル化

初めて行う作業以外全ての作業は文章としてマニュアル化しています。具体的な行動まで落とし込んでマニュアル化しており、基本作業中に迷うことはないので時間を短縮ができます。そして、作業終了後、現マニュアルの問題点を明確にし、改善を図ることを徹底しています。

2.準備の徹底

上記のマニュアルをもとに前日の夕方に道具等を車に積んだり、圃場に用意したりするなどの準備をします。目安は「当日起きたら服を着替えて水筒を持って車に乗るだけ」まで準備をすることによって、朝に作業の準備に時間がかかることを防ぎます。また、畝立てや土壌消毒など、1年に数回しか行わない作業に関しては、前日にシュミレーションを実施して当日トラブルがないような工夫もしています。

 

3.雨の日対策

雨で農作業ができない、よくあることだと思います。

白柴農園では、雨の日は施設で農作業をします。詳しくいうと、雨の日に施設でできる作業をあえて残しておくことをしています。

またマニュアル化により作業の細分化が出来ていますので、雨の日が続いたとしても次の栽培工程で今できる作業をピックアップして、準備します。

マニュアル化により、晴れの日しかできない作業、雨でも出来る作業の見える化ができているので、雨の日でも作業があり、進捗するような工夫をしています。

また、基本的に白柴農園では、露地栽培において雨が続いて作業が進まいリスクがある作型を避けています。具体的には冬作キャベツの9月の一斉定植を避け、時期を分散したり、冬作ネギ定植を5月、6月、7月に分散するなどして確実に、無理しないように定植できるように工夫しています。

 

4.農福連携

白柴農園では作業の一部を就労支援B型事業所に委託し、時間の確保を図っています。マニュアル化において作業の細分化ができており、その中で障害者の方でもできる単純作業を委託しています。具体的には栽培難易度の高いアールスメロンの作業時間のおよそ4割以上を委託できるような体制にしています。

 

5.無理をしない

農業は体が資本である職業であることから白柴農園では何事も「無理をしない」という働き方をしております。これは無理をして体に異常がでる前に、あるいは出ないように「無理をしない」と言った意味です。具体的には重たい荷物を運ばないことや、無茶な車の運転、機械の操作をしない、夏場の日中に作業しないよう夜明けに作業するなどがあります。特に夏場の施設での作業は大変ですので、空調服、遮光剤やカーテン、施設の電照を利用を徹底して、夏バテによる休みがないように工夫しています。

【安定した経営体制まとめ】

作物の選定

特定の作物にこだわらず、明確な基準のもと、時代の需要変化に応じて機動的に作物を選定していく一方、長期的目線で需要が期待できる作物も選定し生産しています。

​5つの労働方針

天気に左右されない持続的な働き方を実現する為に徹底したマニュアル化、準備の徹底等により、作業効率を上げています。

また農福連携を活用し、作業の委託を行い、より生産性の高い仕事に時間を割く取り組みをしています。

最後までこのページをご覧頂きありがとうございます。

以上が白柴農園の考えているビジョンと、そのための取り組みの一部です。

他にも、減農のための防除体系、小型機械のフル活用、灌水の工夫などの

取り組みも実践していますが、長くなるので割愛させていただきます。

 

このビジョンをご覧いただき、興味が持てた、共感できると感じていただけたのであれば、

是非私達白柴農園のメンバーと働きませんか?

新規就農したいが栽培作物が決まってない、栽培技術を学びたい、

現在農業法人で農業をしているがステップアップしたい、

作物を育てるのが好きな方などを探しております。

詳しい採用情報も掲載しております。

是非お待ちしております。

最後に
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